【元気なうちにできること】 まとめ
1.「あなたには、家族に対して【重要な責任】がある」ことを理解して下さい!
それは、「遺された家族に迷惑がかからない」ように、そして「遺された家族がこれから
も円満に暮らしていける」ように、次のような【3つの準備】をすることです!
親が健在であれば、最初に「親」についての準備を、次に「あなた自身」の準備を考えて下さい。
①財産管理対策
「財産管理対策」とは、認知症、共有化などの問題で、「資産が凍結される」ことを「防ぐ」ための対策です。
②遺産分割対策
「遺産分割対策」とは、相続人同士が、相続財産分けで「もめない」、「争わない」ためにする対策です。
③相続税対策
「相続税対策」とは、「納税資金を用意する」対策と「相続税額を少なくする」対策の2つがあります。
「財産管理対策」「遺産分割対策」を考えてから、「相続税対策」を考える順番になります。
2.「相続トラブル」を防ぐ 「重要なポイント」があります!
相続の在り方は、千差万別一人ひとり全く違っています。しかし、「相続トラブル」を防ぐ「共通の重要ポイント」はあります。
それは、以下のような【元気なうちにできること】をすることが必要です。
①認知症により資産が凍結されることに備えるには?
◆「任意後見契約」を締結して、財産管理と身上監護をする対策
◆「家族信託」を利用して、信託財産等を決めて柔軟な財産管理をする対策
②相続人同士がもめないように備えるには?
◆「遺言」を作成して、「遺産分割協議」を不要にする相続及び「付言事項」で被相続人の「想いを伝える」相続をする対策
◆「家族信託」を利用して、 信託財産等を決め「遺産分割協議」を不要にする「財産承継」をしていく対策
◆「生命保険」を利用して、「遺産分割協議」が不要な「代償金」として相続に活用する対策
◆「遺産分割協議」がどうしても必要になった場合は、「もめない方法」を実施する対策
③相続税に備えるには?
◆「納税資金を用意」するための対策
◆「納税額を少なくする」ための対策
3.今現在一番大切なことは、次の「言葉」を認識することです!
【人は対策ができるときは何もせず、問題が起きたときは何もできない!】
元気・健康なときは、いろいろな情報があっても問題を感じることができず、「相続対
策」を考えることも無く、全く何もしないことが多いのです。
しかし、このときが「相続対策」を行うベストなタイミングなのです。
体調・意識の変化があると、少しづつ問題を感じ始めます。この段階が「相続対策」をす
るギリギリのタイミングなのです。
ここで気が付いて、「相続対策」をすればまだギリギリ間に合います。
しかし、認知症になって意思判断能力が喪失した段階では、何もできないことになってし
まいます。
「任意後見契約」「遺言」「家族信託」「生命保険」などの対策ができません。
残るのは、「成年後見制度の法定後見」だけしかできません。そうなると、家庭裁判所の
選任した成年後見人が法律どおりの財産管理をし、亡くなったら、問題が多い「遺産分割
協議」を実施しなければならなくなってしまいます。
【人は対策ができるときは何もせず、問題が起きたときは何もできない!】
従って、今現在一番大切なことは、この「言葉」を認識することです!
皆さんは、是非この機会に、「相続対策 = 元気なうちにできること」について考えてい
ただき、行動していただきますようお願いします!